戦略、総合、IT、ベイカレクローン等、今注目コンサルをカオスマップでご紹介します。また、総合コンサルからITコンサルへの転職等各レイヤー間での転職事情についても紹介!
カオスマップをみて、コンサル業界の全体像を掴みましょう
コンサルカオスマップ
こちらがカオスマップの全体像です
戦略系コンサル
MBB
コンサルといえば、戦略コンサルであるMBBのマッキンゼー、ボスコン、ベインの3社ですね。
最近、マッキンゼーとボスコンはDXコンサルに力を入れています。
それに伴い人員も増大傾向です。
最近は、新卒採用も増えていて、以前は海外の大学や東大京大クラスからしか入れなかったのですが、最近は早稲田・慶応からも一定数の採用をしているようです。
また、DXに関連して上流の戦略コンサルだけではなく、実行支援の下流領域も併走するようになってきました。
理由としては、最近はITと戦略コンサルが切り離せないぐらい密接な関係になってきており、純粋な戦略コンサルに限界が近いのかもしれないです。
MBBの中では、ベインだけ人数が少ないのが目立ちます。
ただし、数年前は100名ぐらいしかいなかったことを考えると、順調に規模を拡大しているとも捉えられます。
一方で、A.Tカーニーがものすごい勢いで人員を増やしておりベインに追い付きそうです。
その他戦略コンサル
アーサーディリトルとローランドベルガーは、総合コンサルをやっている自分は、全く関りがなく名前を聞くことがないです。
一方で、マッキンゼーやBCGは、自分が入っているクライアントでも使っている所が多いので良く会います
小規模の外資系戦略コンサルは、外資系企業が日本企業に進出するさいにコンサルを提供したり等、外資系を多く顧客を抱えているので、総合コンサルとはあまりバッティングしないのかもしれないですね。
戦略コンサルの近況
マッキンゼーやボスコンは、海外での人員削減報道が出ているなど、案件が減っているようです。
そのため、DX系のコンサルをやったりと、従前のやり方から戦略を変えているのかもしれません。
総合系コンサル
アクセンチュア
総合コンサルは、規模やサービスの充実度ではアクセンチュア1強です。
AIやDX領域の会社の買収も積極的にしていて、規模が拡大し続けています。
Big4
Big4は、以前はデロイトが圧倒的1位でしたが、最近はPwCが急激に伸びており差がなくなってきました。
EYは、元デロイトの社長が来てから一気に成長しており、存在感を発揮し始めました。
KPMGは、他のBig4みたいに急激な人員拡大をやってないこともあり少し存在感が薄いです。
理由としては、KPMGは拡大戦略をとっておらず、品質を重視しながら、それに合わせて人員を拡大しているためです。そのため、他のBig4に後れを取っているわけではありません。
ベイカレント
ベイカレントとアビームは、両者共に総合コンサルを名乗っているのと、サービス内容も上流から下流まで手掛けていることから、ITコンサルではなく総合コンサルの括りでまとめました
人員規模だけならベイカレはBig4に負けていません。
ベイカレの成長はすさまじく、中の人に話を聞くと、急激な成長に人員の質が追いついてないとか聞ききます。
ただ、しばらくはこの勢いで成長していきそうなため、品質も上がっていくことが想定されます。
アビームコンサル
アビームは、総合コンサルではあるけれども、ITコンサルという強みを武器に突き進んでいて、Big4とはちょっと路線が違うのかなと感じます。
SAPに強みも持っていたり、ITコンサルとして上流から下流までしっかりサポートできるファームというイメージです。
総合コンサルの今後
戦略コンサル同様に総合コンサルも売上が減少傾向です。
一方で、ITコンサルやDXコンサルは順調に成長しているので、各社の成長戦略次第では、再び売上を伸ばしていくと思われます。
ベンダー・SIer系コンサル
IBMはコンサル部隊を持っていますし、アクセンチュアとも競合になることが多いのですが、コンサル領域ではなくて、あくまでもSIerだと考え外しました。
逆に、最近、コンサルに力を入れている富士通、NTTデータを入れました。
NTTデータのセグメントは、大きく公共・金融・法人・海外の4本の柱ですが、法人分野のコンサル機能を強化して、さらにテクノロジーコンサル部門を別で立ち上げました。
まだ、規模はまだそこまで大きくないですが、積極採用を進めており今後に期待ですね。
この後説明しますが、NTTデータはクニエやNTTデータ経営研究所も持っており、コンサル部隊がかなり強化されています。
富士通は、現在2000人のコンサルを1万人まで増大する計画を立てており、コンサルブランドを作っています。
また、子会社にDXコンサルを主体とするRidgelinezを持っています。
Ridgelinezは、富士通グループの出向者が多いらしく、あくまでもSIを中心としたコンサルってイメージです。
これらの会社は、しばらくは、コンサル業界で大きな存在感を示すということはないと考えますが、このようにSIerがコンサル業界に参入してきたことでITコンサル領域のすそ野が広がっていくことはコンサル業界全体にとってよいことだと考えています。
その他コンサル
大きく、中小、ベンチャー、その他の3つの括りに細分化しています。
中小は国内コンサルとして不動の地位の3社と、中小企業向けのサービスが多いリブコンサルも含めました
ベンチャー系は、最近よく聞くベイカレクローンです。
最後のその他に分類がしにくかったファームをまとめました。
中小系
山田コンサルは、元々が会計系であり、金融機関に強くてMAなんかも手掛けているのが特徴です。
タナベコンサルは、規模が小さいながらもBig4同様のクロスファンクション型の組織構造をもっています。
広告・販売促進、いわゆるSP事業をメインとしたビジネスです。
船井総研は、マーケティングや営業支援等の業績アップ系で特定の業種に絞ったコンサルです。
リブコンサルは、住宅やベンチャー支援系のコンサルを得意としているようです。
各社ともに、規模が小さいこともあり、それぞれ独自のコンサルをやっているためビジネスモデルは全くことなります。
そういう意味では、この辺の会社を狙っている人は、併願するというよりかは、何をやりたいかってことを明確にしたほうがよいと考えます。
逆にBig4を狙っている人は、どのファームも似たり寄ったりのため、その辺のことは深く考えなくてもいいと思います。
ベンチャー系(ベイカレクローン)
誰がネーミングをしたのかは知らないですが、ベイカレと業務内容や出自が似ているという理由からベイカレクローンと呼ばれています。
まずは、4社ともに創業者がベイカレ出身者です。
ベイカレの経験をもとに、ベイカレと同じビジネスモデルで会社を大きくしています。
さらに、ベイカレ同様にSES、派遣、ITコンサルを中心としたビジネスモデルです。
もちろん、年収も高めです!
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その他コンサル
シグマクシスは、伊藤忠が資本参加しているITコンサルで、年収が高くて有名です。
ドリームインキュベータは、元ボスコンの人が立ち上げた日系戦略コンサルファームです。
戦略だけでなく、ベンチャー支援や事業投資もやっており、純戦略ではないためその他に分類しました。
クニエとNTTデータ経営研究所は、両方ともNTTデータの資本が入っています。
クニエは、主に上流工程を得意としていて、NTTデータ経営研究所は、シンクタンク機能を保有しています。
両社ともに、NTTデータの仕事を多く請け負っているから安定した組織基盤です。
また、NTTデータの業務を請け負っている関係で、海外案件もあるのが特徴です。
NTTデータとの違いですが、NTTデータはDX領域を主なコンサルに据えていて、DX関連の製品を自前で用意して売っています。
異業種系
伊藤忠は、ボスコンと合弁会社としてI&Bコンサルティングを立ち上げたのが有名です。
伊藤忠はもともと、SIerのCTCや運用保守系の会社も持っており、そこに上流領域に位置するI&Bコンサルティングを迎えたことで、実質的に上流から下流までの全領域をカバーしたコンサルの提供が可能になりました。
ここには書いてないですが、デロイトもJFEスチールとサイバーセキュリティ系の合弁会社を設立しています。
アクセンチュアに関しては、資生堂やコカ・コーラ、マイクロソフト等多種多様な会社と合弁会社を設立しています。
電通は、マーケティングを切り口とした経営コンサルを実施し始めていて、ドリームインキュベータと資本提携をしています。
各レイヤー間の転職について
今回は、コンサル業界を戦略、総合、ベンダー/SIer、その他(中小、ベンチャー、その他)、異業種のレイヤーに区切りました。この各レイヤー間での転職について説明します。
戦略コンサルへの転職
戦略コンサルは、他のコンサルからの転職はかなり難易度が高いです。
戦略コンサルは、最近ITに力を入れているから、Big4クラスのITコンサルからのチャンスも0ではないですが、難易度は非常に高いです。
Big4のビジネスコンサルから戦略コンサルへの転職事例は聞いたことがありますが、これは相当優秀な人に限った話でありあまり一般的ではないです。
なお、総合コンサルから戦略コンサルに転職するとランクダウンするケースも多いみたいです。
総合・ベンダー/Sier、その他(中小、ベンチャー、その他)間の転職
総合・ベンダー/SIerは非常に相性がいいから、お互いの転職はあるあるです。
中小コンサルから総合コンサルはあまり聞かないです。
そもそも中小コンサルは規模が小さいため、転職事例自体がそれほど多くないです。
また、ビジネスモデルも異なります。
もちろん、業務要件が合致すれば転職は可能です。
一方で、ベイカレクローン等ITコンサルからBig4コンサルの事例はよくきくため、ITコンサルからBig4への転職は比較的容易です。
異業種系への転職
転職の仕方は大きく2つあり、
1つ目が、異業種側の本体から出向する方法。
2つ目が、戦略系コンサルからの転職です。
Big4等の総合コンサルからの転職は難易度が高めです。
異業種系のコンサルは、業界の専門家はすでに揃っているため、あとは戦略部分を考えてくれる人が必要となるため、総合コンサルとは求められるスキルが若干異なります。
もちろん、総合コンサルの戦略系なら別ですが。
また、戦略コンサルの中でも、ある程度実績を残していて、マネージャー以上で自走できるレベルが求められることが多いです。
他には、ニーズが合えばITコンサルもハマる場合があります。
異業種系は、基本的に、内部で育てるのではなくて、即戦力を求めています。